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「旅行行こうね」はいつ?スーパーとドラッグストアで終わる私たちの週末

2025.08.29

コラムイメージ

結婚して2年。ふと気づくと、日常の“ときめき”がごっそり抜け落ちていた。

平日は仕事して、家事して、寝るだけ。土日は掃除して、洗濯して、買い出しをして、ふたりの好きなバラエティー番組を観て、また寝る。
「旅行に行きたいね〜」なんて夫と話してはいるものの、お互い行動には移さない。
たぶん、“旅行の予定を立てる予定”が必要なレベルで、ズルズル時間だけ過ぎていくのが現実だ。

人生は山あり谷あり…のはずが、平坦すぎる夫婦生活

夫とは仲が悪いわけじゃない。むしろ他人から見れば、たぶん“良い夫”だ。ちゃんと働いて、ちゃんと家事もして、趣味もある。
問題はその趣味の熱量。

私が何もいわないことをいいことに、最近なんとなく、彼のなかで私の存在が“スタメン落ち”しているのでは?と感じる瞬間がある。

土曜の朝、私はコーヒー片手にYouTubeを見ているのに、彼はひとりで山に登っている。
日曜の夜、私はハーブティー片手にYouTubeを見ているのに、彼はジム帰りのサウナで整っている。

あれ?結婚ってこんなに別行動だったっけ?

SNSで見かける“家族でお出掛け”に、地味に傷つく日曜日

日曜の午後、なんとなくSNSを開くと、「家族でピクニックに行ってきました」だの「彼と温泉旅行でリフレッシュしてきた」だの、幸せオーラ満載の投稿が流れてくる。
「素敵だね〜」っていいながら、気づけば気持ちがどんより重くなって、ソファにずぶずぶと沈んでいく私がいた。

ここ数か月、夫婦ふたりで行ったのって、スーパーとドラッグストアくらいしかない。
別に旅行じゃなくていい。ただ“いっしょにどこかに行く”っていう記憶が、最近なさすぎて。
付き合っていた頃みたいに「どこ行く?」って相談するの、そんなに難しいことだったっけ?

「子どもはほしい」は本音。でも、準備って何から始める?

そんな私たちも、たまに「子どもほしいね」と話すことがある。その会話はなんとなくふわっとしたもので、本気なのか冗談なのか、正直わからない。
もし彼が本気でそういっているのならば、私はその場でガッツポーズする準備ができている。
でも現実は、登山に夢中な彼を見ていると、「私たちって本当に親になれるのかな?」と不安になる自分もいる。

それに、いざ子どものことを真剣に考え始めると、家は賃貸のまま?お金の準備は?保険は?と、考えなきゃいけないことが山積みで、毎回後回しにしてしまうのだ。

「子どもできたらさ…」意外すぎる、夫の真顔

そんなある日、ソファでのんびりしていた夫が、思い立ったように「保険の証券どこだっけ?」といいながら書類を探し始めた。どうやら保険の見直しをするらしい。
書類をめくりながら、突然、「一応、保険入っとけば?」って私に向かってひと言。

唐突すぎて、「え?なに、急にどうしたの?」って身構えたし、一瞬、「それって私がひとりで生きていく前提のやつ?」と、イラっとした。

でもそのあと、「もし、子どもができたらさ…」って。
あれ?もしかして、これって本気のやつ?ちゃんと将来のこと考えていた?
登山とかサウナとか、あんなに“ひとりの時間”を満喫しているくせに。
なんか、ちょっと意外で、ちょっとだけうれしくなった。

とはいえ、そう思っているなら、もうちょっと今の時間も“家族”に使ってくれてもよくない?って思ってしまう。

これ、ずっと感じているのに、本人にはいえないんだけどね。
本当は、ちゃんと伝えなきゃいけないことはわかっている。

予定を合わせるより、気持ちをそろえていきたい

結局のところ、旅行じゃなくてもいい。喫茶店でお茶するとか近所の公園を散歩するとかでもいい。たまにはふたりで“何かを共有した”って感覚を持ちたいだけ。
それってつまり、気持ちの温度を合わせるってことなのかも。

お互いが「今の生活だけじゃなく、これからのこと」もちゃんと考えているっていう、ちょっとした信頼感が必要なんだなと、最近思う。

予定が合わないなら、気持ちだけでもすり合わせていきたいな。
なんて思いながら、とりあえず今週末は「いっしょに散歩」でもしてみようと思う。

保田あかり

Webメディアの編集を経てライターへ。動画サイトやSNSから情報収集するのが趣味。マッチングアプリで出会った夫と結婚2年目。